No.002 学習内容
「何を教えればいいのか?」
教えるというと押し付けがましいですが、一体、どんなことをしていけば対象者がある程度の映像制作スキルを身につけられるのか、は考えておいたほうがいいように思います。
便利なもので、初心者向けに書かれた映像制作の実用書は多数存在します。それらは、写真やイラストを用いて映像制作に必要なトピックスをわかりやすく説明してくれています。
一方で辞書的な側面が強く、基礎知識を網羅的に羅列しただけにも思えてしまいます。
また、「膝から頭までを映した画角がニーサイズだ!」「イマジナリーダインは超えるんじゃないぞ」など、それっぽい内容に惑わされて先生が教えやすい項目を教えるという状況も避けたいものです。映像制作の一歩目はそういうところではないと思います。
「一体、なにが大切なのか?」
ぶっちゃけ、そんなのケースバイケースですが、一旦、なにが大切かを断言してみたいと思います。
《映像制作の醍醐味(大切なこと)》
「カットとカットを組み合わせて表現すること」である
《習得すべきスキル》
① アップショット使うこと
② 状況説明カットを使うこと
私が考える映像制作における大切なことはこれらです。
これだけ押さえておいて、これさえ理解し実践できるようになれば、いいんじゃないかと考えております。 これをベースに時間があれば、よりわかりやすくかっこいい構図の話ですとか、映像上の嘘の話ですとか、物語性のある5~10分程度の作品作りですとかに挑めばいいのではないかと思います。
授業で一生懸命、絵コンテの書き方を身につけたとしても、その後の人生で絵コンテを書く機会は皆無です。
それより、その場で起こったことをよりわかりやすく伝えるスキルを身につけた方が結構役に立つと思います。それが「①アップショット使うこと」「②状況説明カットを使うこと」だと私は思います。