No.003 カットとカットの組み合わせ
「カットとカットの組み合わせってなに?」
【映像制作の醍醐味は「カットとカットを組み合わせること」である】と思わせぶりに述べました。醍醐味〜とか言って曖昧にしているのは、別にカットとカットを組み合わせなくても映像制作っちゃ、映像制作だからです。
すごく丁寧に作り込んだワンカットの作品は、賞賛に値する作品だと思います。
ですが、そういった作品制作は初学者向けではありません。 初学者の落とし所としては「数カットをつなげて作者の意図が第三者に伝わる作品」くらいがちょうどいいのではないかと思います。
そこで必要になってくるのが「カットとカットを組み合わせること」です。
「カットとカットを組み合わせること」これは、そんなに難しいことではないです。適当に撮った映像(カット)を並べただけでも視聴者は勝手にそこになんらかの意味を見出す努力をしてくれます。優しいですね。 ※時間のある方は、このへんでクレショフ効果などのキーワードをググってみてもいいかもしれません。
ですが、それではつまらない。
できれば、視聴者に、作者の意図を伝えたいとは思わないでしょうか。 「カットとカットを組み合わせること」が上手くできれば、それは可能です。「カットとカットを組み合わせること」の効果を次に考えてみます。
「カットとカットを組み合わせること」≒「編集」だとも言えます。
編集の効果(あるいは目的)は3つあると言われています。
「強調」
「省略」
「意味付け」
…いきなり難しいことを言うなという感じですね。意味付けとか思わせぶりすぎてよくわかりません。ですので、編集の効果を簡単に言い換えてみたいと思います。
① (編集で)内容を強調できる
② (編集で)内容を視聴者にわかりやすくできる
③ (編集で)事実とは違うことを伝えられる(嘘がつける)
…嘘をつけるとかワクワクしますね。
嘘をつけるから→わかりやすくなるし
強調できるから→わかりやすくなるような気もして意味が重複してそうな気もしますが、ひとまず、書き進めたいと思います。