研修にひと手間 ④ ~参加者全員が先生だ!~
誰かに何かを教えるには、少なくとも誰か以上にそれを知っていなければならない
☕️「こんな言葉を知っている?
他人の育成を手掛けない限り、
自分の能力を向上させることはできない」
🍊「『マネジメント』の発明者
ドラッカーの言葉ですね」
2記事連続でダージリンさんのネタで恐縮であります!(秋山殿風)
…ネタはさておき、この格言、なかなか確信をついていると思います。さすがドラッカー。
よく成長(ある行動が身につくこと)には段階があると言われています。
諸説ありますが、私はなるべく簡単にという観点で次のように捉えています。
知らない/わかる/できる/習慣化/人に教えられる
言葉だけ抽出するとこんな感じですね。
この階層について語るのはまた別の機会にするとして…
人に教えるために学び直して、自分のためにもなったという経験はございませんか?
上記の成長段階でも最上階層にありますが、「人に教える」ためには少なくとも教える内容を自分の言葉で語れなければなりません。自分の言葉で語るためには内容を自分なりに解釈して理解する必要があります。
この「人に教える」という行為、つまり、「他人の育成を手掛ける」ことを研修の中にも取り入れてはどうか?というのが今回の提案です。
自分の言葉で語らせる
その名も「レクチャーカード法」です。
方法はいたって簡単です。
・キーワードやお題が書かれたカードを1枚渡す
・その内容について、メンバーに解説をする
これだけです。
これによって以下の効果があるんじゃないかと思っています。
・自分の考えが加わり、自分の言葉になる
・口に出すことで学習内容が定着する
・能動的に話すことで、印象が深まる
アクティブラーニングの「Think-Pair-Share」 などの発想に近い部分はありますがもっと手軽にできるかなぁと思います。
また、序盤に1回くらいこのRC法をやっておくと「(今日は、真面目に内容を聞いてないと仲間内で恥かいちゃう!)」って意識が生まれて真剣に取り組んでくれるかもしれません。
テキスト等に辞書並みの解説を載せておくとそこを読むだけになってしまうので注意が必要です。